ブックライティングの進め方〈1〉|資料の整理

「ライターやってます」と自己紹介すると、高確率でこう聞かれます。
「文章書くのが苦手なんです。どうやって書いているんですか?」
わかります、ほかの人がどうやって文章を書いているのか、気になりますよね。わたしもね、知りたいんですよ!(切実)

書籍によりますが、1冊あたりの文字数は5万字~10万字ほど(もっと多い場合もあります)。パソコンに向かっていきなり書き出すのはまあ無理です。少なくとも、そんな芸当わたしにはできません。皆さんはどうやって執筆を進めているのでしょうか。

ブックライターさんが10人いれば、10とおりの進め方があるのでしょう。しかしあいにく、聞いたら答えてくれるブックライター仲間がまったくいません。そこで、とりあえずは、私なりの原稿の進め方を勝手に紹介してみます。誰かの参考になりましたら幸いです。

CONTENTS

1-1 テープ起こし原稿の整理

原稿を書く前に、まずはテープ起こし原稿を整理します。取材を5回行ったのであれば、5回分のテープ起こし原稿を頭から順に読み、重要箇所にはマーカーを引いていきます。同時に、内容のキーワードをインデックス付箋に書いて貼ります。

キーワードは、テープ起こし原稿をあとから見る際に、どこに何が書かれているのかがわかる程度でOK。たとえばその書籍のテーマが「防災」なら、キーワードは「オフィスで地震」「運転中に地震」「冠水したら」という具合に書いていきます(写真参照)。

字が雑でお恥ずかしい……

インデックス付箋を貼るのは、あとから検索しやすいようにするためです。テープ起こし原稿はたいていWordファイルで納品されるのでキーワード検索もできますが、付箋を貼ってあったほうが必要なときにさっとアクセスできるような気がして、原稿前の欠かせない作業になっています。また、付箋に書かれたキーワードを見れば全体の内容を俯瞰できるので、次のステップで構成を再考する際にも役立ちます。

1-2 そのほかの資料の整理

テープ起こし原稿の整理がすんだら、取材前に集めた著者の著作や、インタビュー記事、類書などをざっと読んで、同じようにキーワードを書き込んだインデックス付箋を貼っていきます。

1-1と1-2の作業をとおして意識しているのは、次の2点です。

〇どこにどんな内容が書かれているのかを把握する
〇取材や資料が足りない箇所がないかを把握する

資料が足りない場合は購入したり、図書館で借りたりします。取材が足りないと感じたら(そんなことがないようにするべきですが)、追加取材が必要になるかもしれない旨をクライアントに報告します。

ブックライティングの進め方〈2〉につづきます!

NOTE
しばらくは、「ブックライティングの進め方」をテーマに記事を更新していきます。ブックライティングの進め方は全5回くらいになりそうです。「私の原稿の書き方を教えてやってもいいよ!」というご親切な方がいましたら、お問い合わせフォームからぜひご連絡ください。