新型コロナウイルスの感染拡大により、働き方が大きく変わったという方も多いのではないでしょうか。フリーランスのブックライターである私の場合、働き方が激変したということはないのですが、それでも、多少の変化はありました。というわけで、1年以上ぶり、2023年最初の投稿は、新型コロナウイルスの仕事への影響について振り返ってみます。
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リモート取材が増えた
新型コロナウイルスの感染拡大初期には、仕事が激減して収入が大幅に減ったという話をあちこちで耳にしました。出版業界のフリーランスの場合、撮影必須な案件を多くこなしてきたライターさん、カメラマンさんは特にその傾向が顕著だったと思います。「仕事がまったくなくなった。やばすぎる」。そんな声をよく聞きました。
幸運にも私は、新型コロナウイルスの感染拡大初期には、すでに取材を終えてあとはひたすら原稿を書き進めるだけというターンに入っていたので、仕事が激減したという実感はあまりありませんでした。
また、私が多く請け負っているブックライティング案件は文字が中心のものが多く、掲載される写真といえば著者近影ぐらいなものです。著者近影は著者本人から支給してもらえば事足ります。つまり、著者に取材さえできれば、ライター、編集者が同じ場所にいなくてもそれほど大きな支障はなく、リモート取材に非常に向いていました。
おかげで、ブックライティングの案件はコロナ禍でもそれほど減ることがなく、大きな影響を受けずにすんだのです。それどころか、これまでは交通費がネックとなってお声がかからなかったような案件も、依頼してもらえるケースが増えました。山陰在住の著者、東京在住の編集者、東海地方在住の私がリモートで取材を重ね、3人そろって対面する機会がないまま、本が刊行になったこともあります。
コロナ禍によるリモート取材の普及は、私のような地方在住ブックライターにとっては追い風だったといえます。このままリモート取材が定着してくれたらよいのですが、さて、どうなることやら。
ただ、リモート取材にはデメリットもあります。これについてはそのうち、対面取材との違いも織りまぜながら記事にできればと思っています。
「ひとまず会って話を……」が減った
「まだ確定はしていない案件なんだけど、ちょっと会って相談だけできますか」的なお声がけは、ありがたいというのが大前提ですが、案件そのものが流れてしまうことも珍しくありません。
案件が流れてしまえば、会って相談するためにかかった諸コスト(時間とかアイデアとか)にギャラが支払われることはほぼないのです。
ちょっと会って話すことでいい刺激を受けたり、気分転換になったりすることもあるので、お仕事未満の対面トークがすべてむだだと思っているわけではありません。また、たとえそれほど実りがない時間になったとしても、クライアントと良好な関係を維持するには必要なコストだと考えています。でも、でもですよ、限度はあるわけで、そうした機会が頻回になると、もやもやしてしまうのも事実です。
そんな「ちょっと会って~」的なお声がけは、コロナ禍で確実に減りました。会って話をしたほうがよいときと、メールや電話でも十分なとき。その見極めが重視されるようになったのは、私のような出不精フリーランスにとってはありがたい流れです。
ちなみに、「ちょっと会って相談」のあと、「案件が流れてしまいました」とお知らせいただけるのはまれです。なんでだろ。不思議ですよね。
名刺が減らなくなった
コロナ禍でリモート取材が増え、「人に本当に会わなくなったんだなあ」と実感した瞬間があります。名刺を注文したときです。名刺の在庫が尽きないうちに注文しておこうと前回の注文メールを見たら、なんと2年前。コロナ以前は年1回くらいのペースで名刺を注文していたので、それだけ、名刺を渡す機会が激減した=対面での取材が激減したわけです。
まったくの余談ですが、私の名刺は活版印刷で、紙の厚み部分に色がついています。特殊加工でして、自分でいうのもなんですが、なかなかすてきなんですよ。しかし、おかげで1枚およそ100円くらいします。名刺を渡す機会が減って、そのぶんの経費が以前よりかからなくなったのはよかった……のか?
請求書の電子化が進んだ
コロナ禍で請求書の電子化が進みました。請求書を作成してプリントアウトして、一筆箋に簡単なメッセージを、封筒に宛名を手書きする(漢字を忘れないように、せめてもの予防策として手書きしています)。めんどくさいなあと思いつつも、相手の好みや季節などにあわせ、切手コレクションのなかから切手を選ぶのはひそかな楽しみでした。
コレクションといっても本格的なコレクターというわけではなく、気に入った特殊切手があれば買う程度。それでもなんだかんだで200枚以上はあるでしょうか。いまも郵便局に用事があるときは、つい切手売り場を見てしまいますが、もはや死ぬまでに使い終わる気がしなくて、買うのはぐっとがまんしています。
NOTE
1年以上ぶりの投稿になってしまいました。昨年はこのサイトを見つけてくださったライターの方から連絡をいただいたりして、「開設してよかった! こまめに更新するぞ」と思ったんですよ。心の底から。それがこの体たらく。猛省

