ブックライターに発注を依頼する方法|ブックライターの探し方も紹介

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まずはブックライターを探そう

Googleの検索バーに「ブックライター」といれると、予測ワードに「発注」「依頼」が出てきます。「ブックライターに発注を依頼したいけど、どうしたらいいかわからない」という方が検索しているのかもしれません。そこで今回は、ブックライターに依頼する場合のポイントについて説明します。

まずはブックライターの探し方から。次の四つの方法が考えられます。

1 知人をあたる

出版社や編集プロダクションに勤めている知り合いがいたら、ブックライターにつてがないか聞いてみるといいでしょう。デザイナーさんやカメラマンさんの知人がいれば、そちらに尋ねてみるのもありです。書籍制作の現場でブックライターと名刺交換しているかもしれません。

ただ、ひと口にライターといっても、雑誌がメインでブックライティングの経験がない人もいますし、広告のライティングを主戦場とするコピーライターもいます。また、ブックライターのなかでも、ビジネス書を主軸としていたり、レシピやエクササイズなど生活実用書系が得意だったりと、タイプはさまざまです。

したがって、知人にあたる際には、どの分野に強いブックライターを探しているのかを伝えておくのがポイント。そうすれば、「せっかく紹介してもらったけど、今回のテーマとはちょっと合わないかも……」といったミスマッチを防げます。

2 検索する

最近は、ソーシャルメディアや個人サイトでブックライターであることを公表している人も少なくありません。「ブックライター」または「ゴーストライター」などで検索すれば、ブックライティングを依頼できる人が見つかるはずです。

3 クラウドソーシングで募集する

クラウドソーシングでブックライターを募集する方法もあります。ライターの登録が多いのは、ランサーズとクラウドワークスあたりでしょうか。私もランサーズとクラウドワークスそれぞれに登録して、お仕事募集案件を日々チェックしていますが、ブックライター募集の案件をときおり見かけます。

4 書籍のクレジットから検索する

制作する書籍のテーマが決まっているのであれば、同じジャンルの書籍をなん冊か見てみてください。最終ページあるいは目次ページのうしろあたりに、制作に携わったスタッフの名前が書かれているはずです。

たとえば、手元にある書籍では目次ページの余白にクレジットがあり、

・装丁
・写真
・DTP
・協力
・編集協力

を担当した会社や個人の名前が書かれています。

版元によって微妙な違いはありますが、ブックライターはたいてい、「協力」または「編集協力」の項目に名前が書かれています。この項目に個人名が書かれていたらブックライターの可能性が高いといえるでしょう。会社名が書かれていたら、おそらくそれは編集プロダクションです。

「協力」または「編集協力」の項目に書かれている個人名をインターネットで検索したら、本人のサイトあるいはソーシャルメディアのアカウントが見つかるかもしれません。このように、クレジットからブックライターを探すという方法もあります。

ブックライターの見極め方

ブックライターが見つかったら、メールやSNS、個人サイトの問い合わせフォームから連絡をとります。コンタクトしたからといって、必ず発注しなければならないわけではないのでご安心を。まずは、書籍制作の予定があり、ブックライターを探していることを伝えて、ポートフォリオや過去に執筆した原稿を見せてくれるよう依頼するといいでしょう。

このとき、「ポートフォリオや過去に執筆した原稿を拝見したうえで、依頼するかどうかを検討させていただきます」という具合に、発注を確約しているわけではない旨を伝えることをおすすめします。ポートフォリオや過去の原稿を見てイメージと違った場合、依頼を取り下げやすいからです。ライターもぬかよろこびせずにすみます。

ポートフォリオや過去の原稿を見れば、そのブックライターが企画のテーマに合っているか、求めるスキルを持っているかがわかるはずです。いっぽう、編集者とスムーズにコミュニケーションをとれそうか、著者と相性がよさそうかといった人柄に関する部分はは、メールや電話でのやりとりからある程度判断できます。

メールの文章に誤字脱字が多かったり、文章がわかりにくかったりしたら……。あるいは、メールや電話のレスポンスがあまりに遅かったら……。自分の首をしめる事態にになりかねないのでこれ以上は書きませんが、推して知るべしです。

まずは顔合わせをしておくのもありだと思います。実際に会って話をするとなると時間と交通費が多少なりともかかるので、受注前の顔合わせを敬遠するライターもいるかもしれません。私自身、受注が確約されないままなん度も打ち合わせするのは、できればご遠慮申し上げたいところ。

けれど、実際に会って話してみてはじめてわかることがあるのも事実です。お互いの事情が許せば、「一度会って得意分野などについて話を聞きたい」と伝えてみてもいいと思います。

ブックライターとやりとりしてみて、「今回の企画には合わないかも」と感じることも当然あるでしょう。スケジュールやギャラなどが折り合わないケースも考えられます。そんなときはフェードアウトせず、依頼を見合わせる旨を一報してもらえるとライターとしては大変ありがたいです。

発注を依頼する際に伝えるべき情報とは?

「この人にぜひお願いしたい」と思えるブックライターが首尾よく見つかり、正式オファーすることになったら、以下の情報を提示しておくとその後のやりとりがスムーズです。

・スケジュール
取材や撮影を予定している期間、原稿納品日、刊行日など

・企画テーマ
著者に送っている企画書や社内会議用につくっている企画書があれば、そちらを流用してもOK(印税や制作費など、内部情報の消去をお忘れなく)

・ボリューム
ページ数、あるいは想定している文字数。写真やイラストが多い実用書なのか、あるいは文字主体のビジネス書か、はたまた新書なのかも明記してもらえると、ボリューム感がより正確にわかってライターとしてはありがたい限りです。判型が決まっていれば判型も伝えます。

*判型とは*
本のサイズ。新書はたいてい新書判(103×182ミリ)、実用書は四六判(127×188ミリ)あるいはB6判(128×182ミリ)が主流です。

・金額
原稿料や印税については、最初の段階でぜひともアナウンスを。入金のタイミングもあわせて伝えると、キャッシュフローの計画が立つのでブックライターがよろこびます。

・版元名
出版社の名前を明記します。

・そのほか
台割やラフの作成、修正対応、校正など、ブックライターにどこまでお願いしたいのかを事前にすり合わせておくといいでしょう。「ここまで任されるなんて聞いていない!」「ラフの作成までやるのならギャラをアップしてほしい」等、もめるリスクを減らせます。

以上、今回はブックライター向けではなく、ブックライターに仕事を発注したい方向けに書いてみました。お役に立てれば幸いです。

NOTE
ブックライターに仕事を依頼する際にとくに気になるのが原稿料かもしれません。こちらについては、またタイミングを見て記事にしたいと思います。